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食の風土記

平素はうどん店かめびし屋を御利用いただきまして誠にありがとうございます。
さて、当店ではこの度「食の風土記」と題しまして、皆様方に地元引田(東かがわ市)の歴史、風土、習わし等に因んだ四季折々の特別メニューのご提案を企画いたしました。
平成15年11月より1年間の予定で、その時節にあった、ここ引田ならではの一品をご用意して皆様のお越しをお待ち致しております。この機会に是非御利用くださいませ。

平成16年9月
9月4日〜9月10日 「栗節句」 栗赤飯
栗節句には栗の入った赤飯を作って食べ、神様にもお供えしたそうな。この時期、かめびし屋でもあま〜いホクホクの栗が入った栗赤飯をご用意いたします。いつもの炊き込みご飯とは趣向をかえた栗の味わいを是非どうぞ!

平成16年8月
8月9日〜8月16日 「お盆」干しえび素麺
引田の干しえびはとっても有名。お盆にはすだち酢に干しえびでとっただしとしょうゆを合わせたさっぱりした素麺を食べたそうな。涼を呼ぶ口当たりの良いさっぱりした素麺を食べて、暑い最中の疲れた体を癒やしてみては!疲労効果も大です。

平成16年7月
7月3日〜7月9日 「七夕星まつり」 星まつりすし
7月は盆の始まりと、引田でも座敷の鴨居に正月の棚と同じような棚をつるし、瓜や西瓜などの野菜・団子・すすきなどを祀って盛大に祝ったそうです。二本の篠に色紙の短冊をつるし願いごとをして、宵には一年に一度の井戸そうじをし、御神酒・塩・御洗米を水神さんに祀ったものでした。御馳走には団子、すしをつくり、夜には花火をあげて翌日、篠を川へ流した風習は今でも残っています。この時期はかめびし特製「星まつりすし」を織姫と彦星の出会いを思い浮かべながら召し上がって下さい!
7月17日〜23日 「旧盆」 菓子「池の月」
ちょうど七夕のころ、盆花は山へ切りに行き、そのうち引田の町で買うようになったそうです。お菓子もはじめは、仏様に供える「白だんご」と「あんころもち」を作ったようですが、そのうち盆のお菓子として「池の月」がよく使われたようです。池にぽっと浮かんだ月を思わせるような可愛らしいお菓子で、もち米を使用したふんわりしっとりとした食感の焼き菓子です。徳島では嫁入りのときにお配りするお菓子でもあり、子供も大好きな「池の月」を食後にどうぞ。

平成16年4月〜5月
4月10日〜16日 「花祭り」ほんのり梅色小豆粥
桜の花が咲く4月8日ごろになると、引田の馬宿にある海蔵院へ参詣し甘茶をもらって帰った習わしがあり、また各家庭では小豆粥を炊いて食べたそうな。この週はじっくり炊いた、ほんのり桜色に染まった小豆粥を桜の花の香りとともに御用意して皆様のお越しをお待ちしています。
5月1日〜5日 「端午の節句」のちまき
端午の節句の頃には、健康を祝い魔除けや病気をしないようにショウブを鉢巻にしたり、腹に巻いたり、お風呂に入れてショウブ湯にしたそうです。また、男児のお祝いや初のぼりには赤飯にちまきを二本添えて重箱に入れ、お祝いをくれた家へ御客の案内に行くときに持参したものでした。ちまきは練りあげただんごの粉を青萱の葉に包み込んで練り、蒸しあげたものです。お子様と一緒にどうぞお楽しみ下さい!
5月15日〜21日 「田植えのころ」のサイケ茶米
農家では田植えの間はお手伝いの早乙女さんへのまかないに忙しくなります。植え始めのサイケには、おこわを蒸し海老の入ったかきまぜずしも作り、間食にはお米を仕かける時の水の代わりに番茶を出した番茶汁で炊く「サイケ茶米」を炊いたものでした。小米や二番の米を使った炒り米に塩で味付けしてサイケ茶米にかけるととても香ばしくておいしく、しんどい田植えの合間に食べると疲れを癒したそうです。この時期かめびし屋ではサイケ茶米に香ばしい炒り米を散らした塩味サイケ茶米を御用意しております。
5月29日〜6月4日 「半夏」の小麦団子
昔から田植えは半夏までに終わらせないといけないと言われておりました。
半夏には小麦団子を食べるならわしがありました。色は黒く、きめは粗いが挽き臼でひいた小麦粉はあま味と香りがあってとても美味しいでした。あんはささげか新どれのそら豆を使います。是非、この機会に二種類の小麦団子をご賞味あれ!

平成16年2月
2月2日〜9日 「節分によせて」
「鬼は外、福は内」の掛け声とともに、一升ますに入れた炒った大豆をまくのは全国どこでも見られる風景。でもここ引田では節分の飾り付けはイワシを焼いて、オニノメツキの枝に突き刺して門口にたて、お寺から配られた御札を玄関に貼り、家の四隅にも竹をたてて邪気から家を守るのが習わしでした。かめびし屋では豆撒きも体験いただけるほか、節分の「豆」に因んで特製「豆うどん」を御用意。ゆで立てのうどんを、国内産の大豆と干ししいたけとイリコの甘辛だしにつけていただくと、風邪も鬼も吹っ飛びますよ。
2月29日〜3月5日 「おひなさん」
引田のおひな祭りはとても有名。特に初孫には贅の限りをつくしたひな段かざりで盛大に祝う習慣が今でも残っています。そしておひなさまの日の特別メニューもとても豪華。あなごやえびがたっぷり入ったかきまぜずしに、刺身、焼き魚、あさりの入ったわけぎ和え、吸い物などなど。ひな段には赤、青、白と重ねて切ったひしもちと白酒、わけぎを紅で染めて始の上に立てます。
町並み沿道には今年も各家のおひな飾りが勢揃い。豪華なおひなさんの雰囲気をかめびし屋特製えびそぼろすしとともにお楽しみ下さい。

平成16年1月
1月1日〜1月4日 「お正月」
引田に伝わるお雑煮は2種類あって、一つは讃岐独特の白みそ仕立てのあんもち入り、もう一つは、いりこのタップリ効いた赤みそ仕立ての丸もち入り。今年のうどん店かめびし屋の新年は里芋と大根、かしわ(鶏肉)入りの赤みそ仕立てで祝います。
さらに、お茶屋スペースでのお茶受けには先祖直伝16代目夫婦手作りの「たつくり」と「黒まめ」もお召し上がりいただけますよ。どうぞお楽しみに!
1月10日〜1月15日 「十日えびす」
昔から1月10日には、引田の浜では力自慢の若者たちが集まって、重い米俵を持ち上げる力競べをしたそうな。またこの日は近くのえべっさん(えびす神社)ら一年間の無病息災を願ってお参りし、続く15日にはしめ飾りを外してお八幡さんのおみかん焼きへ持って行って焼いてもらったものでした。
かめびしではあま〜いみかんと、力持ちの若者にちなんで「力士巻き」=磯辺焼風のしょうゆ味のり巻き餅をご用意。自慢の醤油と海苔の香ばしいコンビネーションにどうぞご期待ください。
1月21日〜25日「すすはらい、還暦の祝い」
お正月が終わってひと段落すると、1月20日ごろには、各家庭では「すすはらい」といって、神棚を始めとして天井、縁の下の掃除をします。神棚にはお神酒を上げ、お寿司などを作って食べるほか、ちょうどこの頃にはその年還暦を迎える人のお祝いもあって主婦は大忙しだったそうな。健康にも良い酢を使った料理は日持ちがするのでこのような行事の時には重宝したそうです。この週はむかしの米をたっぷり使ったお酢でおいしいお寿司を御用意します。

平成15年12月
12月01日〜07日 「白みそつき」
毎年12月の初めになると、各家庭ではお正月の準備のために豆を7升炊いてつきあげ、お正月までに熟成させておいしい白味噌を造るのが習わしでした。これに因んで大豆のうまみの十分ある白味噌で「打込み汁」をご用意してみました。白味噌は家庭の味により近い秘蔵無添加みそを使います。これを召し上がれば体も心もぽかぽかに!
12月15〜23日 「もちつきの夜」
年末年始用のおもちは29日以外の日の夜につくのがきまり。隣近所と三軒分まとめて一日でつくこともあったそうです。引田では砂糖をいれたへぎもちや黒豆や塩を入れたおもちやあられもつくっていました。豆もち入りうどんを召し上がったあとには香ばしい黒豆あられをいれた「あられ茶」をセットでどうぞ。
12月29日、30日、31日「大晦日(おおつごもり)のこもりそば」
正月料理にいそがしい女性のための特別メニュー。全国恒例の年越しそばを引田では「こもりそば」と呼んだそうです。かめびしでは自慢のつけだれのわんこそばと、この時期昔からお客の接待に御出ししたブリの酢味噌をご用意します。

平成15年11月
11月03日〜09日 「久米通賢の塩と秋の味覚」
1780年引田馬宿に生まれた久米通賢は坂出のづくりの基礎を築き、火縄銃の改良や測量に貢献するなど当時目覚しい活躍を遂げた人物です。引田では彼の功績をたたえて毎年11月に久米通賢まつりが行われ甲冑を着た鉄砲隊が出るなどしています。かめびし屋では久米通賢の塩にまつわる功績に注目し、当時の塩に一番近いと思われる沖縄の塩「ぬちマース」でこの秋取れたての新米を握った「塩にぎり」と、かめびしの庭で採れた甘い柿の一皿をご用意します。
11月17日〜24日 「イノコによせて」
東讃岐では古くから旧10月始めの亥の日にこたつを出すと火事にならないという言い伝えがあり、クワエや藁を束にしたスボキを作ってイノコツキを行い大根、おはぎとともに、根菜とおあげ、小魚の煮付けをお供えするという習わしがあります。今年は22日が亥の日。この風習に因んで、里芋、大根、にんじん、おあげをふっくらたき上げたおばあちゃんの味の煮付けをご用意。
 
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